僕の時間

読んだ本、観た映画、聴いた話。経験した時間を言葉にする練習を繰り返す日々。

白鯨

 なぜ手に取ったのか、その理由をはっきりと答えられない本、それはつまり忘れてしまった、若しくは、言語化できないのどちらかであるのですが、今回紹介するのは前者に当てはまる本です。

 ただ、何かしら思うことがなければそうそう手に取らないであろうボリュームの本ですし、世界的に有名な1冊ですから、何かに惹かれたことは確かなのですが。。。

 

Moby-Dick; or, The Whale

ハーマン・メルヴィル Herman Melville 
1851年11月中旬
白鯨[全3冊]
岩波文庫 赤308-1~3
訳者:八木敏雄
2004年第1刷発行
発行所:岩波書店

https://instagram.com/p/93pkoVk7Kw/

14 #bokunojikan

 

 「白鯨」はアメリカ文学を代表する作品です。今年、2015年に上映された細田守監督作「バケモノの子」の劇中で登場し、非常に重要な役割を担っていたことが記憶に新しいです。付け加えれば、「スターバックス・コーヒ」の店名は「白鯨」で登場する一等航海士「スターバック」が由来とも言われています。

 そんな「白鯨ですが、正直にいって、ただ一読しただけの僕にはとても語ることができない作品です。

 そこで訳者である八木さん解説を引用しますと、

単なるイシュメールなる若者の個人的な成長と経験にかかわるビルドゥングスロマンでも、また単なる海洋冒険小説でもなく、全人類と全世界、いや全宇宙にもかかわり、さらにはアメリカそのものにもかかわる物語である<(下)P437/L10>

と言うことです。つまり、テーマが複雑で、解釈の幅が広い作品なのです。しかも、それだけではなく、「棺桶」をもって物語は循環し、終わることはないのです。

 

 うーーん、、難しい…

 

 読んでない人にはさっぱりだと思います。情けないですが、僕が言えるのは、登場人物の中では「スタッブ」が好きだなーってことくらいです。魅力的に語れないし、語る自信がないのです。それは、作者メルヴィルとの距離が遠いってことなのでしょう。まったくもって力不足。いつか再挑戦したいと思います。 

 

 

白鯨 上 (岩波文庫)

白鯨 上 (岩波文庫)

 
白鯨 中 (岩波文庫)

白鯨 中 (岩波文庫)

 
白鯨 下 (岩波文庫 赤 308-3)

白鯨 下 (岩波文庫 赤 308-3)