知の編集術
『編集』
この単語からイメージすることは人によって様々だ。
僕自身「編集者」という職業を真っ先に想像し、どうしてもメディアとセットなイメージがある。
「編集者」とは何者なのか。
いや、それ以前に「編集」とはなんなのか。
そんなことを考えているときに手に取った1冊です。
知の編集術
発想・思考を生み出す技法
松岡正剛
2000年1月20日第1刷発行
発行所:講談社
筆者の松岡正剛さんとは現代を代表する本読みの一人であり、「松岡正剛の千夜千冊」というwebサイトの情報量の多さには、息をのみこむ迫力さえ感じます。
「編集」を非常に広範囲に広げて捉えた考えのもと論じられており、「編集」という考えをもの凄く系統だてて整理してくれるそんな1冊でした。まさに莫大な量の情報・文化と真摯に向き合ってきた著者にしか書けない説得力をひしひしと感じました。
近年、デザイン(意匠)という言葉が拡張していることともなんとなく似ている感じがします。それ以上に拡張された考えであり、「メディアはマッサージである」という言葉にも通じるものが「編集」にはあるのではないでしょうか。
最後に少し話は変わるのですが、中でも
編集は「文化」と「文脈」をたいせつにする。<P17/L3>
私は二十一世紀は「方法の時代」になるだろうと考えている。<P38/L7>
という考えは、今一度考察すべきことのように感じました。
あの路地をうろついているときに夢見たことは、ほぼ叶えている
例えば、生まれたのが60年代、70年代だったら僕はどんな人生を歩んだんだろう。
そんな風に考えることがたまにあります。
なんとなく、「文化」がいまより活き活きと躍動していた。
ごちゃごちゃしていてアナーキーで、今みたいに無機質ではなく人間くさい世の中だったんだろうなーって想像することが多々あります。
そんな時代で「文化」の最前線にいた人ってどんな人なんだろう。
そんな興味心から手に取った1冊になります。
あの路地をうろついているときに夢見たことは、ほぼ叶えている
森永博志
2015年3月31日第1刷発行
発行所:パルコ
数々の雑誌を立ち上げ、伝説の編集者と呼ばれる「森永博志」さんの自伝的小説です。 僕はこの本を手にするまで全く森永さんのことを知りませんでした。ですが、調べてみるととんでもない人でした。
たとえばこのオフィシャルサイト
このページをみるだけで只者ではないことを感じとれると思います。
僕は「あの路地をうろついているときに夢見たことは、ほぼ叶えている」を読むことで、出会いを大切に生き、「ROCK」を日本に広めた人の人生を垣間見てただただ圧倒されました。
こんな生き方もあるんだと、少し勇気を分けてもらえた気がしています。
僕もこの本のタイトルの台詞を60歳くらいになったときに言えたらいいなぁ。
時間
初めまして。
本日よりブログを始めました、「IKE」です。
書いて伝える練習をしたいという想いから始めています。
雑多に、経験した「僕の時間」を共有して誰かに届けばなと考えております。
まだまだ未熟者ですので、あたたかく見守っていただけると幸いです。
早速ですが、1日目ですので、ブログのタイトルの由来となった1冊をご紹介したいと思います。
時間
吉田健一
1998年10月10日第1刷発行
発行所:講談社
僕にとって、とても大切な1冊なのですが、じゃあ要約して面白さを伝えてと言われるととても困ってしまいます。
読み進める「時間」を通じて、私にとっての「時間」を問いかけられ、就職活動を行っていた私をハッとさせました。ある意味、記者を志そうという引き金を引いたのがこの本だったのではと感じています。是非、「時間」のある方は一読してみてください。
こんな感じで少しゆるいですが、その日経験したことを中心に、これまで蓄積したものを織り交ぜつつ、毎日文章を書いていこうと思います。
ではでは。
P.S.なにか学生の僕にオススメの本などあれば、是非教えていただけると幸いです。