桶川ストーカー殺人事件
ジャーナリストを志したからには、「ジャーナリズム」とは何だということを多少なりと考えた方が良いのだと思います。ですが、私はあまりそういったことを考えてきたことはありませんでした。そして、そこに明確な「答え」があるわけではないのだろうと、なんとなく想像しています。きっと個人個人がジャーナリストとなり経験を積む中で、自分なりの「答え」を見つけていくものなのではないかと思うのです。ですから、今からあまり考えすぎなくていいかなと思うのですが、知識として知れることがあるならそれはなるべく知っとくべきかなと思い、手にした1冊になります。
桶川ストーカー殺人事件
ー遺言ー
清水潔
2000年10月発行
文庫版:2004年6月1日第1刷発行
発行所:新潮社
上で述べたようなことを考えてる時に、「記者の教科書」というフレーズが目に止まりました。著者の清水潔さんがどういった人物なのか描かれているページをいくつかリンクしておくので参考にしてみてください。
一読して感じたことは、「人を疑うこと」をとことん忘れないで行動していく清水潔さんの凄さです。常に疑問を投げかけ、思考すること。たとえどんなに時間におわれる状況だとしても、「人」ベースに思考を続け、結果としてひとりの週刊誌記者が、殺人犯を探し当て、警察の腐敗を暴くに至ったという事実があることに驚きました。
僕は、すぐ身近で、しかもごく最近の起きたことを全く知らなかったのです。
甚だ無知であることを思い知らされました。(もちろん無知なことなど先刻承知だったのですが、、、)
ですから、今後も引き続き「ジャーナリズム」に関連する本を読んでいきたいと思います。