僕の時間

読んだ本、観た映画、聴いた話。経験した時間を言葉にする練習を繰り返す日々。

旅する力

 バックパッカーとなり異国の地を自分一人の力で「旅」をしてみたい。

 そんなことを、ふと考えることがあります。

 とはいえ、なかなか踏み出せないのものです。

 少しでも何か参考になる本はないものかと思った時に手に取った1冊です。

 

旅する力

深夜特急ノート
沢木耕太郎
2008年11月28日
2011年5月1日文庫版発行

https://instagram.com/p/9izokfE7IV/

9 #bokunojikan

 

 著者による「深夜特急」シリーズはとても有名であり、バックパッカーのバイブル的な本でもあります。そんな人々を旅へと誘う「本」を書いた著者が、旅に出た理由や、旅に対する考え方などを旅の恐さもしっかりと触れつつ語っていく本でした。

 

 今は昔と比べると、格段に簡単にどこにでも「行く」ことができます。

 しかし、「旅」と「休暇」は全く別もなのだと思うのです。

 本書の中でジョン・スタインベックの「チャーリーとの旅」を引用し、

長い期間にわたって旅を計画していると、心中ひそかに、出発したくないという気持ちが起きてくるものである。<P356/L6> 

 と書いてあったり、

どうして行かなくてはならにのだろうか。別に行かなくてもいいのではないか。行かなくてもいい理由をいくつも数え上げるのだが、どれも決定的な理由ではない。そうこうしているうちに行くと決めていた日が近づいてきて、仕方なく出発するのだ。<P357/L7>

とも書いてあります。

 「休暇」でどこか行くときに、そんなことを考える人いるでしょうか。それこそ、「旅」と「休暇」の大きな差が表れているような気がするのです。

 なんとなく僕自身は、「旅」とは移動のことであり、「休暇」とは滞在することであり、はっきりと分けられるものなのではないかなと考えています。

 

 兎にも角にも、「旅する力」を読むことでより一層どこかに「旅」にでたいという気持ちが高まりました。まだ、「深夜特急」シリーズは読んだことないので、時間があれば読んでみようと思います。

 

 

旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)